ジャスミンの中国茶の旅
旅日記

2004年4月10日(土) 行き先:杭州→桐郷市→余杭

明朝の古鎮 烏鎮(ウーチン)へ

AM6:30 国際青年旅舎をチェックアウトし、タクシーで香益大酒店へ向かった。
今日は午前中、杭州市から車で一時間ほどの街、桐郷市にある烏鎮へ行く。
ロンジンさんたちと合流し、グーさんの手配したバスに乗って出発だ。

烏鎮は歴史研究家でもある桐郷市の市長が保存している明朝時代からの民家が残る街だ。ここには運河があり、物資が船で行き交い栄えていたそうだ。民家は運河沿いにあり、運河に面して扉があったりと、蘇州に似ている。今では観光地(入場料60元)になっていので明清朝の家具が展示されていたり、当時の薬局や酒屋の再現がされている。しかし、この街には今でも人が住んでいて、閉ざされた扉の奥からテレビの音が聞こえてきたり、覗いてみたらお年寄りがくつろいでいたりしていた。

私たちが渡り廊下を歩いていると、後ろから賑やかな音楽とともに行列が。どうやら結婚式らしい。ここでは中国式の結婚式もさせてくれるようだ。動画

径山茶の山へ

ロンジンさんは日本に帰るために、昼過ぎには上海行きの列車に乗った。午後、私とFさんはロンジンさんのお友達の部下、ルアン君の運転で、径山へ行くことになっていた。径山への道のりは細く急な坂道で、雨が降った場合は中止の予定だった。烏鎮の帰り道、雨が降ってきてがっかりしていたが、径山へ出発する時間になって雨が止んだ。なんて幸運!
ルアン君はタクシーを借りてホテルまで迎えに来てくれた。私たちは彼が運転するタクシーに乗り込んだ。ルアン君は杭州の都市を抜けて、田舎道を猛スピードで走り出した。のんびり歩いている人や、道端で遊ぶ子供たちのすぐ脇を警笛を鳴らしながら疾走した。なかなか恐怖体験だった。勢いは径山に差し掛かっても止むことは無く、細い山道を同じように警笛を鳴らしながら走っていった。途中、太陽が出てきて山を照らした。眼下にすばらしい景色が広がった。車は径山寺の門の前で止まった。径山寺の門は閉まっていた。「今日は入れないのか」と落胆していたら、ルアン君が門の脇の竹やぶに入って手招きした。私とFさんも彼に続いて竹やぶに入っていった。そこから境内に入る事ができた。寺の中には四天王の巨大な像があり、基本的な構造は霊隠寺と同じだった。ここのどこかに「日本最古の茶園」と書かれた石碑があるはずなのだが見つける前に、寺のお坊さんに「早く出るよう」言われてしまい、私たちは早々に寺を出た。

その後、ルアン君にお願いして径山茶の加工場へつれて来てもらった。夕方5時ごろだったために、仕事は終わっていたが、摘み取った茶葉が筵の上に広げられ、加工途中と見られる茶葉もざるの中にあった。辺り一面茶葉が発酵するいい香りが漂っていた。工場の人たちもやってきて、試飲させてもらえることになった。以前ロンジンさんの中国茶教室で飲んだものとはちょっと違う気がした。工場の人も「径山毛峰」と言っている。うーむ、径山茶には種類があるのか?なぞが出来てしまった。
Fさんはとりあえずこの径山毛峰を購入した。値段交渉したが、ぜんぜん値引きしてくれなかった。しかし帰り際、工場の人は私とルアン君にもFさんの半分くらいの量の茶葉を可愛い茶筒に入れてプレゼントしてくれた。
帰りの山道で、私たちは時折車を止めてもらって写真をとった。急斜面の山肌に茶の木が見える。

今夜はロンジンさんのお友達の家で夕食に招かれていた。径山からの帰り道、再び雨が降ってきた。お茶の神様がちょっとだけ晴れにして径山に招いてくれたかのようなありがたい気持ちだった。


径山寺の門


径山茶の加工場

2004年4月11日(日) 行き先:紹興市

臭豆腐は本当に臭い!

香益大酒店で優雅に朝食を食べた。私はFさんのお部屋に泊めさせてもらったうえ、宿泊客でもないのに、そ知らぬ顔で朝のバイキングにありついた。それにしてもこのホテルは日本人が多い!周囲のテーブルを見渡せば何処もかしこも日本人の老夫婦だ。

さて、今日はFさんと二人でグーさんの案内のもと、紹興市を観光した。紹興市に着いてからは地元ガイドのワンさんと合流。紹興市といえば紹興酒。それから魯迅、そして臭豆腐だ。グルメのFさんがかねてより予定していた咸亨酒店でランチ。ここのお店は魯迅の行きつけのお店で有名だ。そして名物料理が臭豆腐。店の入り口ではこの豆腐がぐつぐつ煮られているが、その周辺には、最近見かけぬバキュームカーが作業中の臭いが漂っている。Fさんはこの臭豆腐を食べるき満々だ。グーさんがあらかじめ料理を注文していてくれたが、臭豆腐は入っていなかった。私は臭いだけでもうげんなりしていた。Fさんに頼まれてグーさんが臭豆腐の揚げ物を注文してくれた。揚げ物になっているせいか臭いはあまりしない。でも鼻を近付けるとやはり臭いが・・・。びびりの私はちょっとかじって怖気づいた。

さて、美味しかったのが”干菜蒸肉”という下の写真の料理だ。高菜のような漬物と豚肉の紹興酒蒸し。油抜きされた肉の脂身部分はゼラチン質になっていて、肉の層と絶妙なバランスの角煮だ。
紹興酒を飲みながら食べる干菜蒸肉がまた格別だ。

食後は有名な書道家の碑がある蘭亭へ。

帰りは紹興酒工場を見学した。本当は日曜日なので会社が休みなのだがグーさんの頼みで工場をあけてもらった。酒つぼの絵付けの実演も見せてもらった。紹興市ではむかしから、女の子が生まれると、綺麗な絵の入った陶器の壷に紹興酒を入れて土に埋め、そして、娘がお嫁に行くときに飲むんだそうだ。工場の中には白い甕に入れられた紹興酒があった。甕には製作年が記されている。最近の紹興酒は工場で機械的に作っているものが多いそうだが、ここでは全て手作りしていた。

最後に試飲させてもらった。先ほどの咸亨酒店で飲んだ紹興酒よりも色が綺麗で、味はさっぱりしていた。ワンさん曰く、「これが本当の紹興酒の味」だそうです。

本場の紹興酒を楽しんだ私たちは杭州のホテルに戻った。
明日はFさんも日本へ帰る。これからは本当に独り旅だ・・・。

 

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