絶景の黄山風景区へ
無錫から寝台列車で約10時間、ようやく黄山に到着。目指すは黄山で最も高い山の”蓮花峰”。
列車の駅に着いた私はどうやって黄山の麓にある黄山風景区まで行けばいいか考えていた。 とりあえず黄山風景区行きのバスを探すことにした。すると駅の改札から私に目をつけていたと思われる中国人の男性が日本語で話しかけてきた。「よくある客引きだな」と思い無視して通り過ぎた。しかし彼は「どこへ行きますか?私のバスに乗りませんか?」としつこく付きまとってきた。私もうっかり「黄山風景区」と行き先を教えてしまった。すると彼「10元で連れて行きます!」と言う。距離的に10元は安い。後から高額な金額を請求されたら困るなという思いがよぎった。でもここで正規のバスを探していると時間をロスしそうだったので、彼に何度も金額を確かめて彼のバスに乗ることにした。彼はバス(ワゴン車)のなかで「今日の宿泊は天都山荘にしませんか?」と言って来た。なるほど、彼はホテルからマージンをもらって客を駅からホテルへ誘い込んでいるのだろう。天都山荘は”地球の歩き方”にも書いてあるホテルだった。ただし風景区のなかでも登山口に一番遠い場所にある。私はもう少し近い場所に宿泊するつもりだったが、言われるままに天都山荘に泊まることにした。ガイドブックにはシングル100元と書いてあったが、シングルの部屋は無くなっていた。あるのは4人部屋の140元とスタンダードルーム(ツイン)280元だった。私はホテルのフロントまで来ておきながら、ここまで連れてきた案内人の彼に「このホテルは値段が高いから別のホテルに泊まります」と言った。彼は困った顔をして「あなた学生ですか?」と日本語で聞いてきた。私が「違います」と答えると、彼は「あなたは学生です。値段は240元です」と言った。この山荘は学割が効くらしい。私は240元でこの山荘に宿泊することになった。学生証がなくても見た目が学生だったので問題なかったらしい。ちなみに駅前からここまでは1時間もかかったのに本当に10元だった。
ところが、このホテルから登山口まで自分でタクシーを拾って行ったら、わずか15分ぐらいの距離なのに50元もとられてしまった。いったいここはどうなってるのか!運転手は一切値引き交渉に応じない。でもここは観光地。仕方が無いので運転手にお金をはらい、いざ黄山登山開始だ。登山口には慈光閣という建物があり、その側で入山料(135元:約2,025円)を取られる。意外と高額だ。登山なので他の人についていけば間違いないだろうと思い、案内人が「100元で案内する」と言うのを「独りで行くからいらない」と言って断った。すると案内人(若い女性)が「独りでは行けない」と強く反対。いつまでも付いてくる。私は彼女に100元を払い案内してもらうことにした。後になって彼女の「独りでは行けない」の意味がわかった。それは、道順と言うよりも私の体力の問題だった。黄山を甘く考えていたことに気づかされた。黄山は山頂までずっと石の階段なのだ。歩くことには自信があった私だけれど、階段となると話は別だ。しかも今日は暑い・・・。独りだったら途中でへたって下山できなかったかもしれない(;´д`)ノ| 30分も経たないうちに私の足はがくがく、息は切れてしまうありさまだ。とてもじゃないが目指していた蓮花峰にはいけそうも無い。私は行き先を約200m低い山の玉屏楼に変更した。ここまで行けばロープウェイで慈光閣まで帰れるし、有名な迎客松や送客松を見ることも出来る。蓮花峰も眺めることができるからだ。 といっても玉屏楼までは6kmの道のりだ。急斜面の階段が6kmも続くかと思うとここへ来たのが間違いに思えてきた。 |