ジャスミンの中国茶の旅
旅日記

2004年6月14日(月) 晴れ   上海→福建省廈門市

広東福建中国青茶の旅

AM11:30 上海発廈門行きの列車K175に乗った。上海の友人に日本語学校に通う後輩の女の子(イナちゃん)を通訳として紹介してもらい、二人での福建、広東8泊9日の旅だ。

広東省潮州市そばの鳳凰鎮で鳳凰単叢の茶畑を訪れ、福建省の安渓で鉄観音を探し、武夷山で岩茶と正山小種を探す予定だ。

上海から廈門までは24時間かかる。料金は300元(約4,500円)だった。今回私たちが乗り込んだ列車は寝台列車。ベットは二人とも3段ベットの真ん中だ。列車の中は異常に寒かった。乗客室の各車両には必ず担当の服務員(サービス係)が一人ずついる。今までの旅行では主に若い女性だったのだが、今回は中年の男性だった。
夜になると服務員が列車の窓の鍵をかけてカーテンを閉めていった。列車が駅に停車中に、窓から侵入してくる強盗がいるのだそうだ。恐るべし・・・・。(´・ω・`)


2004年6月15日(火) 晴れ   廈門→広東省潮州市

鳳凰鎮入り広東省潮州市

朝、車窓からの眺めが熱帯地方に変わっていた。
地平線まで続く広大なバナナ畑が壮観だった。PM12:00廈門に到着。駅を出てすぐに目的の潮州市行きのバス乗り場を探した。
駅の出口に公安のお兄さんたちがいたので、バス乗り場の場所と所要時間を聞いたが、はっきりしない返答だったらしく通訳のイナちゃんも困っていた。しかも廈門から潮州までバスで7時間もかかるというのだ。私の調べでは3時間ぐらいの距離のはずなのだが・・・。その後、一人の男性が「どこにいくのか?」と尋ねてきた。中国では大概にして駅を降りたとたんに旅行会社の人やバスの切符売りが群がってくる。「またか」と思いつつ。「潮州」と答えると、その男性はすぐ側の小さい売店のようなところへ案内し「ここでバスの切符を売っている」と教えてくれた。でも、切符の適正価格を知らない私たちなので、ぼったくられる恐れがあると思い、イナちゃんと二人で通りすがりの学生風の男の子に声をかけて、彼らにも切符売り場の場所を聞いてみた。すると、駅前の大通りを渡ってすぐの正式なバス乗り場と切符売り場があるのを教えてくれた。
私たちはあやしいおやじとさよならして、切符売り場に行った。

どうやらちゃんとした切符売り場らしい。でも浙江省や雲南省のバス駅よりもずっと小さい駅だった。
廈門から潮州行きのバスは1日2便。8:50分と14:50分発だ。ちなみに所要時間は約3時間だった。公安の話も宛てにならない。廈門から汕頭へのバスは30分に一便とたくさん出ていた。汕頭から潮州行きのバスもたくさんあるそうで交通の便がいいのだが、私たちはお昼ご飯を廈門で食べて、のんびり14:50発の潮州直行便で出発することにした。
この日のお昼ご飯はバス駅の裏にある四川料理の店でビーフンを食べた。

バスの出発時間が迫ってくると、店員らしき若いお兄さんが自分と一緒に来るように言った。彼がバス乗り場まで案内してくれるらしい。私たちと、もう一人のサラリーマン風男性客は一緒に彼の後に続いて歩いた。しばらく歩いて、道路の端で待つように言われた。するとバスがやってきた。私たちはここからバスに乗り込んだ。大型のとても綺麗なバスだった。高速道路に入り、2時間ぐらい走ったところで福建省から広東省へのゲートを通過した。通過する少し前、有名な天福メイ茶の会社が見えた。カメラを構えたがシャッターを切る前に通り過ぎてしまった。

PM6:00 潮州市に到着。

潮州市・・・。私が旅行した今までのどの地よりも殺風景な場所だった。
道路工事の砂埃が巻き上がり、息を吸うのも苦しかった。ローズと旅行したときのように、タクシーを拾って適当なう安ホテルを探すつもりだったのに、タクシーがいない。バスでこの都市に入ってきたときからずっと、外の景色を眺めていたが、タクシーは確かに見当たらなかった。ほとんどがバイクタクシーか自転車タクシーだった。一緒に廈門を出発した男性と三人で、途方にくれてしまった。彼も潮州に来たのは初めてだった。
仕方なく、側の宿を歩いて探すことになった。1件目のホテルは1泊50元/人 だったが、トイレにシャワーがあるタイプ(あくまでユニットバスじゃなく、和式トイレの天井にシャワー)だったので、やめにして別のホテルを探した。しばらくして一泊120元/部屋 のホテルにチェックイン。
夕方から鳳凰鎮へ行くべく情報収集。
ところが地元の人々は鳳凰鎮を知らなかった。ホテルの人に聞いてみたがよく分からないらしい。
しかし夜、この辺の地図の看板を発見し見てみたら、鳳凰鎮も書かれていた。
しかもホテルのすぐ側のバス停からバスが出ていた。潮州市からバスで1時間。しかも料金はたったの8元。
明日は朝から鳳凰鎮をめざす。


2004年6月16日(水) 晴れ→雨   潮州市→鳳凰鎮→潮州市
鳳凰単叢を求めて鳳凰鎮へ

AM7:30起床。夕べはAM3:00頃までイナちゃんの話しかけに答えていた為お互い寝不足だ。
バス停に行き鳳凰鎮行きの時間を見ていたら、ちょうどバスの来る時間だった。朝食は鳳凰鎮に着いてから食べることにした。
ちなみに鳳凰鎮行きのバスは1日8便だ。


木下にある鳳凰鎮のバス停



ここにもバイクタクシーがいっぱい。
山間地は車よりもバイクのほうが便利
潮州市から1時間ほど山道を登り鳳凰鎮に到着。
バスから降りるとたくさんのバイクタクシーたちが集まってきた。私とイナちゃんは一目で観光客だとわかるのだろう。すぐに「どこに行くのか?」と聞かれ、自分のバイクに乗っていくよう勧められる。あまりにまわりがけたたましく話しかけるので、イナちゃん爆発。「触るな!うるさい!」の連呼。
すると、若い女性が助け舟をだしてくれた。彼女は一緒に「中学校へ行きましょう」と言ってくれた。この地に赴任してきた中学校の女性教師だった。私たちが鳳凰単叢という茶のことを言うと、「校長先生は物知りだから」と案内してくれたのだ。

中学校へ行く途中、古そうな民家がたくさんあった。潮州市からここへ来る途中のバスの車窓からも時々、清朝の民家らしき建物が見えた。校長先生にそのことを尋ねると「清朝時代からの建物です」と教えてくれた。彼はこの地の歴史資料も作成していて、私たちは鳳凰鎮についての本をもらった。
それから鳳凰単叢のことを聞くと「いいお茶はめったに飲めない。運がよければ飲めるかも知れない」といわれた。その後彼の好意でウードン村の古い鳳凰単叢の茶樹へ案内してもらった。

宋種単叢

ウードン村では校長先生の依頼で、以前数学の先生をしていたという若い男性が待っていてくれた。彼は私たちに鳳凰単叢をご馳走してくれた。日本で飲んだ通天香の感動が大きすぎたのか、先入観のせいか期待していたものではなかった。その後お昼ご飯まで御馳走になり、私とイナちゃんは丸いテーブルを現地の人と囲んで食べた。御馳走だった。食事を終えた私たちは宋種単叢について彼に尋ねた。彼は歩いて山の奥に案内してくれた。案内された先には鳳凰単叢の樹があった。岩肌には宋茶と彫られている。小雨が降る中、私は写真を撮り続けた。だんだん雨が強くなってきたので、お茶を御馳走になった家まで戻った。そこでまたお茶を飲みながら茶談義に花を咲かせた。


中国人の面子と私の失敗

明日には潮州を去らねばならず、それが私を焦らせていた。
期待していた鳳凰単叢がみつからない。私はおもわず、案内してくれた彼に日本で飲んだ鳳凰単叢の話をイナちゃんの通訳で話してしまった。彼は「このお茶はどう?」と聞いてきた。私は「ちがう」と言ってしまった。どう違うかを説明しているうちに、結果的に彼の面子をつぶしていることに気が付いた。
明らかに彼の態度の豹変が分かった。食事まで御馳走してくれただけに急に冷たい態度になったことが、私の胸につきささった。せっかく快くもてなしてくれたのに私は仇で返してしまった。

残念だけど今回はこれで鳳凰鎮を去らねばならなかった。
でも単叢の樹を見れただけでも幸せだ。
次回は何日もじっくり鳳凰鎮にいたいものだ。次は福建省安渓に向かう。



バイクに三人乗りでどんどん山を登っていく。
だんだん肌寒くなってきて、
標高がかなり高い事がわかる。

山の上には鳳凰単叢の樹があった。
樹齢600年だそうだ。

樹の後ろには鳳凰??の文字


こちらは宋茶と書かれている。
今夜も寝不足

今日は寝不足だったのでイナちゃんをほったらかしにしてさっさと寝に入っていた。
ところが、夜中になってイナちゃんの「うるさーい!!」という絶叫で目が覚めた。
気が付けばひどい音痴な歌声が聞こえる。しかも大音響。私も眠れなくなってしまい、しかたなくどこから聞こえてくるのか音源を捜しに行った。音源は下の階だった。防音設備のない部屋がカラオケルームとして使われていた。しかもその部屋にイナちゃん乱入。私は疲れと今日の失敗のショックで頭がボーっとしていた。それから二人してホテルの管理者にお説教された。

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